しのだひろえの歩っとタイム Vol.107
食べることと歩くことは人間の基本だからね~2022秋の銀座線散歩7~
この記事を書いている頃に、神楽坂にある「紀の善」さんが閉店したと知った。抹茶ババロア、あんみつ、ぜんざい・・・甘味も食事も言うことなしの逸品ばかりなだけに閉店は名残惜しい。仕方がないとは思うものの私にとっては神楽坂散歩といえばの定番でもあり憧れでもありご褒美でもありのお店だったから残念でならない。
銀座線散歩からはまったく外れてはしまうのだが、ここに思い出として紀の善さんの写真を載せておこう。いつでも思い出せるように。
いわずとしれた逸品「抹茶ババロア」。抹茶シロップではなくしっかりした抹茶の香りと味、ねっとしりした触感と甘くない生クリームが良かったなぁ~。
前回の虎ノ門の洋食「ケルン」さんもだが、知らずしらずのうちに好きなお店が閉店や移転してしまう機会はこれからさらに増えてくるだろう。街も店も人も、やっぱりその時いかないと会わないと歩かないとダメなのだ。
そんな思いからスタートする今日の歩っとタイムは虎ノ門から新橋である。この道にも名店が多いから存分に食べて楽しむのだ!
プリンの名店ここにあり
あえて名前は出さないが、プリンの名店が虎ノ門にはある。新橋のサラリーマンがひっそり休憩するような喫茶店である。古びた看板からは長年、新橋のサラリーマンを支えてきた哀愁を感じさせる。店内の設えもスナックを思い出させるような高いイスとカウンター、低めのテーブルとソファがあるこじんまりとした店だ。
プリンの写真だけはっておく。
まねできそうでできない!バナナケーキ
虎ノ門から新橋のちょうど中間あたりに都営地下鉄内幸町駅がある。交差点で言えば西新橋になるが、ここを左に曲がれば日比谷公園、帝国ホテルが見えてくる。この交差点にあるのが「田村町木村屋」さんである。木村屋と言えばパン屋だと思うかもしれないが、ここはケーキや洋惣菜の店でランチもしている。特にバナナケーキは私のおすすめで「シンプルで懐かしい味なのに家ではまねできない味」なのだ。
例えば、バナナの断面には黒い種がなく、硬すぎず柔らかすぎの白くて絹のよう。
クレープはしっとりきめ細かくて焼き目がない、柔らかくて赤ちゃんのほっぺみたい。
クリームはほのかな甘み・・なぜ!?どうすればこんなバナナケーキができるの!?
家でも作れそうで作れない、昭和の懐かしさいっぱいのバナナケーキは大人気で売り切れることもある。そんな時には日比谷フォートタワー店の在庫を確認してもらい足を運ぶこともあるほどだ。あぁ~こうして書いているうちにも、バナナケーキを食べたいよ~。
そうこうしているうちに新橋駅に到着。
気がつけば今回は食べ物ばかりの話になってしまった。食べることと歩くことは人間の基本だからね。さて、まだ銀座線の半分まで歩いていないんだ、次は新橋から銀座までレッツウォーク!