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猫ちゃん
しのだひろえの歩っとタイム Vol.106

街が一新!虎ノ門を歩く~2022秋の銀座線散歩6~

「この道初めて歩くな~」と思っていたのに歩いているうちに「いや、ここ来たことあるぞ」「あれ?このビル知ってる」なんていう風にだんだん記憶がよみがえってきて、なんだここ歩いたことあるじゃんってことはないだろうか。いつ歩いたのか、どうして歩いたのか何の用事があって歩いたのか誰と歩いたのか、そうやって思い出はよみがえるのだ。

直線的な街を歩く。

溜池山王駅の写真

今日は溜池山王駅からスタート。

今回地下には潜らなかったが、溜池山王駅の地下めぐりも結構好きだ。ここは銀座線と南北線の駅であるが、丸の内線・千代田線の国会議事堂駅と繋がっているから、地下が広いといったらありゃしない!時間と心に余裕がないと心が折れそうだが、歩数稼ぎや時間つぶし、地下探索にふらふらホームを渡り歩けはちょっとしたウォーキング。

さて、駅を背に歩きはじめるとスーツやヒールがあいそうなグレーのビルばかりが目に入る。ここから虎ノ門駅までの間には国会議事堂のある永田町、官公庁街である霞が関があるから当たり前かもしれないが、グレーの街並みや、まっすぐですみずみまできっちり形をとったような窓の並び、ビルの重厚感や歩く人たちの装いなど、人間味のない直線的な街だなと思う。

特に休日は車とビルばかり。平日のランチ時なんて一気に近隣のビルから人がぞろぞろでてくるから、あぁ、この無機質で直線的な世界にもたくさんの人がいるんだなと当たり前だけれど変な面白さを歩いて感じるエリアでもある。

霞が関も楽しんじゃぇ

旧文部省庁舎の写真

虎ノ門駅が近づいてきたと分かるのは、左手に旧文部省庁舎が見えてくるからだ。
霞が関の省庁というと堅くて近寄りがたいイメージがあるが、国会議事堂は予約さえすれば見学ができる。農林水産省には一般の人も立ち寄れる食堂があり、洋食・和食・おにぎりからキッチンカーでのカジュアルなものまでバラエティー豊かなランチを食べることができる。銀座線にこだわらなければ登録有形文化財にもなっている霞が関の官公庁街の庁舎をふらり散歩してランチして皇居まで歩くのもいいだろう。

虎ノ門の名店が移転!こうして街は変わっていく。

虎ノ門も数年前までは大規模開発が続いていたが、新駅・虎ノ門ヒルズ駅もできてこの辺りは一気に変わった。真新しいビルや森ビルから虎ノ門ヒルズ駅につながる地下通路なども知らないうちにできあがり、地上も地下もまったく違う街に来たようだ。ただ虎ノ門駅そのものは変わらない。地下鉄ならではのゴーと音をたてて近づいてくる電車の音には昭和ノスタルジーというのかどこか哀愁を感じてしまう昭和世代である。

虎ノ門駅の写真

あ、これは独り言だが、虎ノ門駅と霞が関駅が地下でつながってほしいんだよなぁ。

ちなみに虎ノ門で洋食といえば「ケルン」というお店が私の中の虎ノ門洋食の代名詞だ。店内の設えは北欧のロッジかホテルに来たかのような雰囲気だし、カジュアルながらこれぞ洋食!という食事を食べさせてくれる場所で好きだった。2022年1月に閉店しもっと通っておけばよかったと悔いたのだが、この原稿を書いている10月に調べ直したら日比谷フォートタワーに入っているではないか。(感激!)

そう、街はこうしていつの間にか変わっているのだ。特に昨今は移り変わりが激しい。ちょっと目を離したら違う街に見えるくらいだ。その移り変わりを自分の目でキャッチして懐かしんだり驚いたり未来を想像したり・・そういうのって長く生きてきたからこその機微なのかもしれない。さぁこのあとは虎ノ門をあとにして新橋に向かってレッツウォーク!

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