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猫ちゃん
しのだひろえの歩っとタイム Vol.48

昭和レトロ感あふれる、旧中山道の街~区役所アート・板橋区編~

板橋区役所の写真

区役所にあるアートを通じて、その区や街の魅力をさぐる「区役所アート」。本日、歩くのは板橋区である。板橋区といえば旧中山道の板橋宿、なんていう風にパッとでてくる人はきっと歩くことや歴史が好きな人。昔の道を今も歩ける楽しさとともに区役所アートから板橋区の魅力を紐解いてみよう。

長崎と対をなす区役所アート

平和祈念像の写真

板橋区の区役所アート、それは長崎出身の彫刻家・北村西望氏による「平和祈念像」である。 長崎市の平和記念公園にある平和祈念像は片足を折り曲げイスにおいたスタイルだが、こちらは立っているもの。目をつむり空を仰ぐお顔は、長崎のものと同じだ。

少し話しがそれるが、北村西望氏の作品は東京都内でもよく見ることができる。例えば荒川区の区役所アートで紹介した「夢」、北区の飛鳥山公園にある「平和の女神像」、新宿区の飯田橋ラムラにある「天女の笛」など。街は違えど共通点があるというのが歩くからこその発見だ。

街路時計の写真

そして、この板橋区で特徴的なのがこの時計。異国の雰囲気がビンビンするしゃれた時計である。板橋区公式サイトによると「1999年10月16日、姉妹都市提携10周年を記念してバーリントン市から街路時計が寄贈され区役所正面玄関前に設置されました。(原文まま)」とのこと。カナダ・オンタリオ州バーリントン市との深い交流がうかがえる。

悪縁を切り良縁をつなぐ

さて、板橋区役所は旧中山道・板橋宿の仲宿あたりにある。歩いて数分で仲宿通りに到着だ。

旧中山道の写真
仲宿の写真
いたばしの写真

懐かしい風情のお店が立ち並ぶなか、ここで上宿に向かって歩き区の名の由来になった「いたばし」に寄ってみよう。まさに石神井川の上にかかった橋、それが「いたばし」である。

「いたばし」から見る石神井川の写真

「いたばし」から見る石神井川もいいねぇ~。

縁切り榎の写真

ここまで来たらぜひ「縁切り榎」に立ち寄りたい。縁切り榎は悪縁を立ち良縁と繋がるということで今も人がひっきりなしにお参りに来る隠れた名所だ。この縁切り榎の掃除や世話をしている蕎麦屋の大将によると、もともとははす向かいにあったが、ビルの建設により昭和43年に移転したそうだ。なるほど。こうして当たり前にある場所も、地元の人の手によって掃除され管理されているからこそ、ここにあるのである。

漂う昭和レトロ感、庶民派がいい。

さすが旧中山道、そう思わせる魅力がこの板橋にはある。例えば今やどこの商店街もチェーン店や大規模店ばかりということも多いが、少なくてもこの板橋宿の商店街は、個人店が頑張りレトロな昭和感さえ残る、のどかで庶民的な雰囲気がある。歩くスピードがまったりしているのもいい。

こうして街々を歩くと、その土地に住む人の人柄の傾向までありそうだから不思議だ。自分の呼吸、歩くスピードにあう街にくると、そんな人々の傾向も似ているような気がして、ついのんびりしたくなるもの。そうか、知らない街を歩くことの楽しみのひとつは、自分と気のあう街を見つけることができることなんだ。

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