しのだひろえの歩っとタイム Vol.42
人生を楽しくオープンに生きる~区役所アート・荒川区編~
この歩っとタイムでの荒川区の登場率は高い。都電荒川線を歩く旅で、荒川自然公園や三ノ輪の有名商店街「ジョイフル三ノ輪」を紹介しているし、谷中七福神でもちょこっとばかし立ち寄っている。そういえば記事にはしていないが台東区の浅草名所七福神めぐりには、ちゃっかり荒川区の石浜神社も含まれていて、知らずしらずに立ち寄っているし。今日はこの荒川区にある区役所アートをピックアップして歩こう!
オープンエア美術館・荒川公園にて
荒川区役所の前には、緑いっぱいの区立荒川公園が広がっている。また歩けばそこには様々なオブジェがあり、オープンエア美術館といった感じだ。
公園内にあるのだからこれは区役所アートにあたるのかあたらないのか・・グレーゾーンではあるが、まずは荒川公園の作品を紹介しよう。
これらは、東京藝術大学学生の卒業制作や修了制作作品の中から優れた作品に贈られる荒川区長賞の受賞作品である。緑と木漏れ日をバックに佇む彫刻たち。いいね~、立ち止まってぼ~っとする時間を与えてくれる。ぼーとただ立っていたい時ってあるから。そういえば荒川自然公園にもオブジェがいくつもあったなぁ。
さて荒川区の区役所アートはこちら。彫刻やオブジェではなく「荒川区平和都市宣言」碑。
一瞬、こちらが区役所アートか?と間違えてしまいそうになったのがこちら。北村西望作「夢」である。
北村西望氏は長崎県出身。長崎平和公園にある平和祈念像は北村氏の作品である。東京美術学校(現東京藝術大学)彫刻科卒業、東京美術学校教授ということもあってか都内には北村氏の作品が多くの残されている。
好きです、あら坊&あらみぃ
荒川区にはあら坊とあらみぃというキャラクターがいる。キャラクターをつくり普及させている東京の区はいくつもあるが、荒川区はかなり力をいれているほうだろう。ぬいぐるみやTシャツなどのオリジナルグッズから、特別住民票まである。読めば、あら坊の好きなことは「荒川区のまちをお散歩すること、隅田川の川辺でお昼寝をすること、荒川区の美味しいものを探すこと」。これはかなり私と趣味が合う。好きです、あら坊。
あらみぃの得意なことは、バラをきれいに咲かせること、人を笑顔にすることだそう。都電荒川線を歩いた時に、線路のわきに美しく咲いていたバラは、あらみぃの力によるものだったのだ。あらみぃありがとう。
荒川区を歩くとこのあら坊とあらみぃに気軽に会うことができる。例えば区のいたるところにある街区表示板にも。暮らしの中で毎日目に入るところにこのチャーミングなキャラクターが描かれているなんて、ささやかだけれど街に住む楽しみがあって嬉しい。
人生いろいろ、でも楽しい
荒川区を知れば知るほど、住民との間に垣根がないオープンな関係を築こうとしている姿勢が見てとれる。これはまったくの個人的な感想だが、もし荒川区が人間なら「親近感があってチャーミングでやり手な地域のとりまとめおじさん・おばさん」といった感じだ。
お兄さん・お姉さんではなくて、おじさん・おばさんというのがミソ。小さなことも笑い飛ばすどっしり感がある。人生いろいろではあるが、楽しそうに生きている感じだってする。
さぁ、「人生を楽しくオープンに生きる」そんなエッセンスを荒川区でチャージして次に向かって歩くぞ!