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猫ちゃん
しのだひろえの歩っとタイム Vol.37

身近にあるお散歩スポットを求めて~区役所アート①~

いつもより早めの桜とつつじ。とうとう藤の花も咲き始めている暖かな2021年。お散歩をしたい!どこかに行きたい!という気持ちも高ぶっているだろう。そう思った時に意外と穴場なのが「区役所」「市役所」である。

なぜ区役所、市役所なのか。

渋谷区役所の写真

区役所、市役所というと手続きや用事がないと足を運ばないという人もいるだろう。しかしそれだけではもったいない。役所というのは、街の成り立ちや歴史に加え、市町村の花や歌、鳥などふだん気に留めることのない情報や、その市町村の誇りが垣間見れる場所なのだ。観光スポットでもアトラクションがあるわけでもないが、今こそ身近な役所を目指して散歩をするのもいいのではないか。

東京23区の区役所をめぐる

もし都内に住んでいるなら、都内23区をめぐるのがお勧めだ。さらに平日足を運べるなら区役所内にある食堂にも立ち寄りたい。どこにでもあるわけではないが、一般開放されている食堂なら区民でなくても入ることができる。何よりふだんは入れないところに踏み入るドキドキワクワク感があるし、食券購入システムが区役所によって違うため戸惑うがそんな戸惑いだってチャレンジのひとつ。ふだんしないことにチャレンジすることは脳を活性化させるから、老化防止だと思って気軽にすればいいのだ。

東京23区のなりたち

千代田区役所の写真

さて東京23区の区役所をめぐるわけだが、そういえば何かというと千代田区が一番最初に読み上げられるもの。なぜ千代田区なのだろうか。それは東京という区の歴史の成り立ちによるからである。

  • 千代田区役所。歴史もオブジェも洗練された知的さあふれる佇まい。

江戸川区役所の写真

現在の東京23区は、明治11年(1878)に現在の23区の原形となる15区がおかれ、35区時代を経て、昭和22年(1947)8月1日に現在の23区となっている。東京都公文書館のサイトによれば「23区を正式に列記する場合は千代田区を最初として、中央区、港区、新宿区・・というように順番が定められています。」とあり、「この順番は、実は旧15区時代のそれを基本的に踏襲している」のだそう。そして「旧15区時代には、皇居のある麹町区を起点として、時計回りに「の」の字を書くように区の順番が定められていました。」という起源により現在でも「の」の字を書くように区の順番が定められているというわけである。この「“の”の字」ルールに則れば、“の”の開始は千代田区、終点は江戸川区となる。

  • ゴールは江戸川区役所。駅から区役所に続く商店街が魅力的だ。

区役所めぐりを通じて、身近なアートと街の魅力を知る

区役所めぐりを通じて、その街の魅力をあわせて発信していくことにする。特に区役所にはそれぞれ個性的なオブジェやアートがおかれているもの。そんな「区役所アート」も楽しみながら、私なりの視点で街や道を歩くことにする。こうやって自分なりに歩くことの楽しみを見つけていくのが私の歩く道なのである。

<出典>

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