しのだひろえの歩っとタイム Vol.9
都会に佇む緑の道を歩く~四ツ谷・紀尾井町①~
JRや東京メトロが乗り入れる四ツ谷駅。今回はこの四ツ谷駅から紀尾井町を歩いてみました。
紀尾井町には意外な歩っとタイムも点在していたりして!?様々な顔をもつ四ツ谷・紀尾井町特集のスタートです!
歴史もコケもある?それが四ツ谷
まず四ツ谷駅をでて目に入る橋は四谷見附橋(よつやみつけばし)です。橋灯やそのデザインからも独特の雰囲気と歴史を感じますよね。
四谷見附橋
橋灯にも趣があります。
四谷見附橋から下をのぞき込むと行き来する電車の背中を見ることができます。電車の背中って、なぜかただただぼ~っと眺めていられる・・ずっと見ていたい・・・電車が好きになりそう。
・・と、むむ?ホームの屋根に緑色の長方形がいくつも見えます。ソーラーパネル!?と思ったらいえいえ、なんと苔!JR東日本が取り組む「エコステ」事業の一環ということで、JR四ツ谷駅ではLED照明や、屋上緑化などのエコな取り組みが導入されているそうです。ふむふむ。私たちの知らないところでこんな環境活動も行われているんですね!
さて四ツ谷といえば江戸時代には江戸城外濠門である四谷門があり、今も駅の横に当時の面影を残す四谷見附石垣が残されています。
また江戸時代の地図と今の地図を見比べると、外濠跡を生かしながら四ツ谷駅がスポッとうまくはまっているのが分かりますね。
江戸地図
現代地図
都会に佇む緑の道を行く
さて紀尾井町に向かって歩きましょう!四谷見附橋の横、上智大学の手前で左に曲がります。実はここに都会とは思えない緑豊かな道がひっそりとあるんですよ!
階段の先に道が現れてきます。歩く人、ジョギングする人、お昼休憩をしている人など、この道を知っているなんて通ですね。
歩きながら四ツ谷方面を振り返ると、青い空と緑・近代的なビルが立ち並び、まさに都会といった感じのコントラストを見ることができます。
のんびりてくてく。緑の匂いが心地よくて、木の触感に癒されて深呼吸をしたくなります。立ち止まってはぁ~と一息、景色も抜群。ほっ、いい道だなぁ。
10分も歩けばホテルニューオオタニが見えてきます。このあたりからが紀尾井町ですね。
ここで足を運びたいのが喰違見附跡です。ホテルニューオオタニの手前を迎賓館側に向かう道で、江戸外濠門で唯一、土塁を前後に延ばして直進を阻むという構造(ジグザグ構造)をしていた土橋だったそうです。
喰違見附跡から四ツ谷方面(真田濠)を見ると、上智大学のグラウンドが広がっています。
喰違見附跡から赤坂見附方面(弁慶濠)を見ると、四ツ谷方面よりも水面が下にあり、ここを境にずいぶんと地形に差があるようです。
喰違見附跡に来ると、東京という街の地形やそれをうまく生かした江戸時代の街づくりについても知りたくなりもっと歴史を学びたくなります。
さてここからもっと発見がいっぱいですよ!紀尾井町の魅力はまた次号でたっぷりお伝え致します。