みち旅100選 熊野古道の脇道の旅 新日本歩く道紀行100選 絶景の道 北山川の大蛇行(龍穴)を望むみち
新宮熊野川町の絶景パワースポット
新宮といえば熊野三山(本宮、新宮、那智)の一つであり、誰もが世界遺産「熊野古道」を思い起こすだろう。今回は、ちょっと脇道に逸れてみた。
熊野信仰に基づく修験の場だけに山深く急峻な道が多い。そのためか絶景のポイントに事欠くことがない。登山口となる「嶋津の森」は、エノキ、ケヤキ、シイ、クス、アラマキといった広葉樹、常緑樹が多く豊かな森となっている。当然、野生動物との出会いも多くなる。特に、熊との出会いには注意してほしい。さて、この歩き旅で堪能していただきたいのは、自然の動植物もさることながら北山川が作り出す造形美だ。急峻な狭隘を縫って流れる北山川は、代表的な暴れ川。
実際この地域は、年間降水量日本一であり、この水が流程が短く、高低差のあるこの地を一気に駆け下る。
この流れが長い年月を経て得も言われぬ渓谷美、瀞峡を育んでいる。
特に大蛇行が造り出した渓相は“緑豊かなグランドキャニオン”と呼ぶにふさわしい圧倒的な迫力がある。
世界遺産を愛で熊野古道を歩くのも素晴らしいが、更に一歩、脇道に踏み込むとまた新たな絶景と感動に出会うものだ。更にうれしいのは、この地は海にも近く、大地の恵み温泉も多く湧出している。歩き疲れた後は、ご当地名物おまぜと温泉。ああ、日本に生まれて良かった。
おまぜ
嶋津の森
ケヤキ
エノキ
アラカシ
イヌマキ
クマ
古から後世へ
1000の道を歩く旅が、今はじまる。
和歌山の飛び地、龍穴。
雲取温泉
熊野徐福万燈祭
奇岩が続く瀞峡・瀞八丁(どろはっちょう)を川舟で巡る
比丘尼ガイドの曼陀羅絵解き