平成棚田 ノルディック ウォーキングコース(静岡)
雄大な富士の裾野に広がる棚田の中を歩くみち。間近に迫る富士山の圧倒的な迫力と棚田が醸し出す里山の風景は、日本の田舎の原風景を想わせます。この道は、富士山の観光スポットの一つ「白糸の滝」に続きます。
著名な観光スポット「白糸の滝」。多くの観光客が訪れますが、滝の周辺にも、見どころが満載です。
ぜひ、ゆっくりと歩きながら日本の原風景を堪能してください。
さあ、歩いてみましょう。富士山の麓だけにコースはアップダウンに富んでいます。
注目したいのは坂、これは富士山の裾野の角度そのものです。その為、自分も富士山と一体になれたような感じを味わえます。歴史にまつわる場所や四季の花々、稲がたわわに実る風景、少し道を外れれば道祖神があります。道祖神とは古い道筋や辻、集落の外れなどに祀られているものを指します。昔から身近な存在として様々な形で信仰されてきました。道端にある交通・旅の神や、集落の外れや辻にあって災いの侵入を防ぐ神、また夫婦和合・子孫繁栄や子供の守り神とされるものです。時には雨乞いや病気平癒など、集落・個人の日々の様々な願いが込められています。
特に、「棚田」をのんびり散策するのはお勧めです。「平成棚田」と命名された農地は、日々の営農や地域内外の人々の協働活動の中心地です。背景に富士山を構えた棚田は、富士山とのコントラストが最高です。その雄大さが最も感じられる風景の一つです。更に、その先には駿河湾や伊豆半島も望めます。棚田を南北に4本の道が通りそれぞれに案内標識が立てられています。そのメインロードは中原道と呼ばれており、散歩には最適です。又、四季の変化を楽しむことができる場所でもあります。
平成棚田では、富士山からの湧水で育てる「白糸コシヒカリ」が栽培されています。年に何回か田植え作業体験も開催されています。昔ながらの手植え作業と現代の農業機械を使った田植え作業の両方楽しめます。
地域の新たな取り組みとして「富士山白糸平成棚田竹灯籠(とうろう)祭り」が開催されました。地元の竹林から切り出した竹で、直径約10センチ、高さ25センチ前後の灯籠を富士山の標高にならった3776本を7ヘクタールの地に設置したものです。灯籠の明かりで棚田が彩り、幻想的な雰囲気に包まれました。
原川親水公園も名所の1つです。毎年8月には鱒つり大会が行われ地域の方や帰省された多くの方の参加があります。特に原川親水公園に行く途中の河川に沿った桜並木は地元の人の植林によって進められ、春になると非常に満開の桜を楽しむことができます。
少し離れた所にある、「本源寺」もまた面白い名所です。本源寺の発祥は寺小屋です。その後、当時の学制施行によって白糸小学校として使用されていたという歴史があります。
どの時期でも散策が楽しめ、またかける時間によって様々なスポットが見られる為、是非一度は足を運びたい場所です。都会の喧騒を離れて過ごす、散歩の時間は心にリフレッシュを与えてくれることに間違いなしです。