大分県「九州オルレ別府コース」
「九州の自然と温泉、文化を五感で楽しむトレイル」
九州地方の温泉街といえば、大分県の別府温泉が有名である。主な傾向としては韓国からの観光客がいままで多かったが、政府が打ちだした訪日外国人観光客の拡大に向けた具体策インバウンドにより、世界各国からの観光客が増加した。
別府の湯けむり温泉、大分県の郷土料理であるとり天、別府冷麺、関サバ、それに別府の観光名所である老舗水族館「うみたまご」には年間約85万人が訪れ、隣接する猿で有名な「高崎山」もあわせ、動物と人間との距離が近いという魅力が外国人観光客には大人気だった。
それに別府の街は、駅を挟んで東西がまったく異なる顔を持つという、観光地にはけっこうありがちなスタイルも人気の秘密である。山の斜面に面している西側はどちらかといえば平成に法案された建築技術の新しい街が広い空間に点在する感じであり、いっぽう東側は平面に路地裏に次ぐ路地裏という複雑な昭和の街並みがギュッ!と凝縮されている印象をうける。
それはありふれた風景でもあり、見慣れた街並みと思うかもしれないが、別府にはもう一つ別の顔がある。
その道は九州オルレ別府コースと呼ばれ、標高600mに位置している山上湖である志高湖をスタート・フィニッシュ地点とする周遊コースである。距離は約11キロで所要時間は3~4時間と阿蘇くじゅう国立公園を含む自然豊かなコースとなっている。
ちなみに「オルレ」とは韓国済州島道から始まったもので、済州の言葉で「通りから家の門に通じる狭い路地」という意味を持つ。済州では一般的に使われる馴染み深い言葉であるが、ウォーキングコースとして名づけられてからは特に全国的にその名は広まった。オルレの魅力として海岸や民家、山などの自然を身近に感じ、自分なりにゆっくりとコースを満喫できるところにある。
済州オルレの姉妹版である九州オルレは、別府の自然と温泉、文化を五感で楽しんでいただけるトレイルである。
志高湖(由布岳)
出典:http://www.shidakako.server-shared.com/~shidakako/fishinghome.html
湖の周りは散策ができるようになっている。よく管理されており、とても整備された公園。ほとりにはキャンプもできる広い敷地もあり、夏になるとテントを張って、湖のほとりと湖上の散策を一日中満喫できる。湖には、多くの錦鯉や白鳥がおり、貸出しボートで錦鯉や白鳥と並列して水面を翔る貴重な体験も出来る。
メタセコイヤの並木道
出典:http://search.michi100sen.jp/b/michi_portal/info/C144009/?t=list
メタセコイヤの並木道の本家本元といえば1994年に読売新聞社の「新・日本の街路樹百景」選定された滋賀県のマキノ高原(マキノスキー場)へのアプローチ道が有名であるが、別府コースのメタセコイアの並木道は散策路にその景観が用意されている。
見晴らし展望台
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東山地域の森林を抜けた尾根にある展望台からは、日本一の湧出量を誇る別府の温泉の源である標高1,375mの鶴見岳や豊後富士と呼ばれる標高1,584mの由布岳などの絶景を楽しむことが出来る。
愛宕神社
出典:http://search.michi100sen.jp/b/michi_portal/info/C144009/?t=list
見晴らし展望台から愛宕神社に向かう途中、天保15年(江戸時代)から祭られるお地蔵様や「東洋のチロル」とも呼ばれ、大分県の名勝に指定されている由布川峡谷の源流のせせらぎを体感できる。そして、愛宕神社に到着すると樹齢500年と言われる大杉が鳥居と共に出迎えてくれる。
神楽女湖
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E6%A5%BD%E5%A5%B3%E6%B9%96
神楽女湖(かぐらめこ)は、花しょうぶで有名な湖周約1kmの湖で、6月中旬~7月上旬の期間には、80種1万5千株(最大30万本)の色とりどりの菖蒲の花が咲き誇り、その華麗な姿と周囲の自然とが調和して作られたロケーションは必見である。