みち旅100選 せごどんを偲ぶ旅 新日本歩く道紀行100選 文化の道 小林・西郷どん(せごどん)ゆかりの道と小林の歴史を巡る道
西南の役、敗れて残す武士(もののふ)の誇り
何を想う せごどん
日本百名山として親しまれる霧島連山の北麓。長閑な里山農村の風景がほっとする小林市。
肥沃な大地は、豊かで様々な恵みをもたらしてくれる。言い換えれば、旨いものがたくさんあるのだ。また、古くから南九州の拠点として栄え、史跡や文化的価値の高い遺跡が散在する。そして、この町には“せごどん”ゆかりの道がある。
平成30年度の大河ドラマにもなる「せごどん」こと、西郷隆盛が歩いた道だ。
だがこの道は、維新を目指し、大望に満ちたせごどんが歩いた道ではない。維新政府と対峙せざるを得ず田原坂、都城で敗れ、敗軍の将として失意にまみれ歩いた道だ。
維新を成し新たな時代を開いたせごどんは、どんな思いで故郷鹿児島に退いたのだろうか。
この地には、せごどんが退却する際に宿泊した時任家に宿泊の謝礼として金時計を座布団の下に残して去った。という逸話がある。敗れてもなお、武士(もののふ)としての矜持を貫くせごどん。日本の男性諸氏が忘れている“大事な何か”を思い起こさせてくれる気がする。
日本人、特に男性諸氏に気付いてもらいたい“何か”を探すみち旅は、如何だろうか。
長閑な中にも日本の豊かさや歴史深い文化がある。そして日本人として忘れてはならないことを教えてくれる道がある。
二原遺跡
5世紀末から6世紀前半につくられた地下式横穴墓群。
この時代から文化の中心として栄えていた。
西郷どん(せごどん)のみち
田原坂敗戦後、鹿児島に退却する際に通ったみち。
時は明治10年8月28日。
二原田の神
肥沃な土地だけに五穀豊穣の願いが込められている。南九州特有の石像。
たのかんさぁ(田の神様)
古から後世へ
1000の道を歩く旅が、今はじまる。
王道に殉じたせごどんの想いを偲ぶ
覇道に非ず、維新政府にもの申す
最後の武士の生き様。
霧島連山の懐に広がる田園
肥沃な土地故の豊かな恵み ぜひ味わってほしい
垂涎の宮崎牛 たまらん
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