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日本最古の公園が語り継ぐ寺西代官の熱き想い。

寺西代官の写真

寺西代官の名を知っているだろうか。正式には寺西重次郎源封元(てらにしじゅうじろうみなもとたかもと)という。幼少のころ寺に入ったが、15歳のとき還俗、安永1(1772)年西丸の徒士となり、寛政4(1792)年徒士組頭から44歳で第23代の塙代官に抜擢され、天明の大飢饉の爪痕が残る塙町に着任し窮民への温情や、民衆の苦しみを理解する名代官となった。
名代官としての資質は、15歳で還俗する以前の寺での修業時代に培われたのではないだろうか。
その功績は素晴らしく、人口増加や農村振興につながる施策をいくつもおこなった。
困窮した庶民のために貸付をおこない、生活苦により行われていた子供の間引きや堕胎を戒め、母子の健康を守った。そして、育児奨励金制度をつくり、貧富に応じて養育料や臨時手当金を給付し、他国から幼児、女性を迎え、嫁取り、婿取りのために結婚資金を貸し付けおこなった。また、飢饉対策の一つとして、新築、増改築への助成をおこなった。
さらに、産業振興のため、荒廃した田畑の復旧を奨励し、年貢免除をおこなった。
久慈川沿いを巡るコースの途中にある「向ヶ岡公園」は窮民救済のために公共事業として造られた我が国最初の庶民公園である。現在は園内に寺西代官を祀る祠がひっそりと佇み、静かに町を見守っている。すぐ側の枝垂れ桜は県の天然記念物に指定されている。春に訪れて満開の桜を見上げると、寺西代官の熱き想いを感じずにはいられない。
庶民の生活を第一に考える代官が治める地は、穏やかな暮らしがあったのだろう。久慈川沿いの町並みを歩いてみると楽し気に暮らす人々の息遣いが聞こえてくる・・・・。

みち旅100選
スペシャルオプション

◆レンタサイクルを利用して、久慈川サイクリングロードを走れば、町営温泉施設『湯遊ランドはなわ』の入浴割引券を進呈。
※レンタサイクルは別途、料金がかかります。

久慈川サイクリングロードの写真
町営温泉施設『湯遊ランドはなわ』の写真

名産品のこんにゃくが極上スウィーツに!!

こんにゃく餅の写真

こんにゃく餅

こんにゃく餅が誕生したのは、かつて塙町を訪れた著名人が、こんにゃくをつかった名産をつくったらどうかといわれたのがきっかけと言われている。
低カロリーのこんにゃくを原料につかった「こんにゃく餅」。ふわふわの食感が癖になる。一口サイズでお土産にも適している。

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