しのだひろえの歩っとタイム Vol.114
さぁゴール。そして新しいチャレンジがはじまる。~2022秋の銀座線散歩14~
サウナが流行っている。サウナが好きでハマっている人を「サウナー」というそうで、もっぱらサウナは「整う」というのが魅力なのだそうだ。
整うという感覚や恍惚感、ゾーンに入るような感覚はウォーキングやランニングにもみられるものだし、座禅や瞑想、料理や音楽にもある効果だろう。ことさらサウナが注目され人気が出ているのはなぜか私にはまだ分からないが、きっとサウナでしか得られない整う感があるのだろう。
もはや、サ道とかトッププロサウナーという言葉もあるくらいで、サウナ業界もずいぶん進化しているようだ。
さて、今日は銀座線19駅17キロの最終回なのだが、上野・浅草界隈を歩くと昔ながらのサウナやカプセルホテルがチラホラと目に入ってくる。本当にひっそりと。
う~ん、謙虚。田原町駅
田原町駅を利用したことはあるだろうか。私はこの駅を利用したことがなくて、なんとなく稲荷町駅と田原町駅はどちらがどちらか分からなくなるくらいだ。
ただ田原町駅界隈を歩いてみると、都営浅草線蔵前駅も近いし道なりに有名なパン屋・ペリカンさんがあったりオシャレカフェがあったりと、この駅を境にして街の文化が変わるという印象はある。
小さな個人店がひっそりあり、我が我が!と声をはりあげることなく、しかしそこにある安心感。う~ん、謙虚。人間ならかなり好感が持てる。
乗降者数は浅草には及ばないが、この駅があることが街の変化とおもしろさにつながっているのだろう。
ゴールの貫禄!浅草駅
さぁ、ゴール目前!浅草駅だ。ここまでよく歩いてきた、よくやった。すごいぞ、うんうん。
いわゆる浅草寺や浅草ROXあたりを歩くわけではないから、ザ・浅草感を感じられることは少ないのだが、駒形橋が見えてきたところで視線をあげれば、スカイツリーがすっきり見えてくる。この下には都営浅草線の浅草駅が通っている。
交差点をぐんと左に曲がり、大通りを歩けば見慣れた景色。そう吾妻橋も見えてきたらゴールの浅草駅に到着~。
吾妻橋交差点から浅草方面を望む。神谷バーの看板が際立って目に入る。
よく歩いたね。
チャレンジしたいことに向かってさぁ一歩歩もう
こう言ってはなんだが、ゴール到着は思ったより淡々としているもので、これはきっとまだ体力があり歩く余裕があるからだろう。17キロ歩いておいてなんだが、もうこれ以上歩けない!というくらいのチャレンジをしてみたいなぁ。
そんな気持ちがゴールに到着したとたんに湧いてくる。
そう、さらに新しいチャレンジをするスタートに今たったのだ。ゴールテープはスタートテープ。ほんの少しでも新しいことや今は怖いと思っているものにチャレンジするスタートラインにたったのだ。
冒頭にサウナの話をしたのだが、もしかして「ギリギリまでこの熱さに我慢するんだ」「あともうちょっとだ、あと少しで冷水に入れるんだ」「今回こそ、時間いっぱいまで熱さに耐えるんだ」という気持ちでサウナーはサウナにチャレンジしているのでは?
我慢すればいいというものでもないが、前回よりもっと○○という自分へのチャレンジと終わった後の充実感がサウナにはあるのではないだろうか。
ああ、きっとチャレンジすることで得られる充実感を誰もが求めているのだ、生活の中で。
チャレンジしたいことがあればやってみる。ささやかでも周りがそっけなくても。その小さな一歩が今は思い描いていない未来に歩むことにつながるのかも。サ道ならぬ、自分道を一歩づつ歩み時にチャレンジし素晴らしい人生にしていこう。
そう今日もレッツウォーク!