しのだひろえの歩っとタイム Vol.105
人のにぎわう街を歩いてエネルギッシュに!~2022秋の銀座線散歩5~
江戸時代に“ため池”だったからついた溜池山王。元・ため池だったと分かればこんなに広い道をつくれたのも納得といったところ。
さて今日は赤坂見附から溜池山王を歩こう。
青山通り交差点にかかる歩道橋から外堀通り・溜池山王方面をのぞむ。
ごちゃまぜなエネルギッシュさ
歩く楽しみのひとつがおいしいものだろう。赤坂見附といえば和菓子や洋菓子、有名料亭など駅すぐに名店目白押しのエリアだ。チーズケーキといえばのあの店、大福と言ったらあの店なんていう風に。
だからここではあえて、一本入った飲食店やホテルが立ち並ぶにぎやかなエスプラナード赤坂通りを歩く。ランチタイムや夜は特に人通りのある道だ。
焼肉、イタリアン、中華料理、韓国料理、無国籍料理、昼からの店夜からの店。ひとり焼肉やひとりしゃぶしゃぶなんていうのもある。こんなに飲食店がひしめいているんだから、目移りするし、なかなか選べない。この通りには赤坂レッドシアターもある!赤坂の“赤”にかけてレッドシアターなんていいネーミングの劇場だ。
とにかく様々な飲食店がありにぎやかではあるが、赤坂はもともと花街だったこともあり静かで落ち着きのある高級料亭もすっとそこにあったりもして、本当に赤坂って様々な文化や人が凝縮されたような街だと思う。
さて外堀通りに戻って向かい側をみれば日枝神社がビルの谷間に現れる。いつみても貫禄があるというか力強い佇まいで圧倒される日枝神社。
向かって左にいけば赤い鳥居がいくつもある稲荷参道があり、京都の伏見稲荷のごとく異世界にいるような気分になるから、ここもぜひ歩いてみてもらいたい。
また溜池山王側の鳥居からの参道には左右、階段を挟むように上下エスカレーターがついて、初めて見た時には「神社にエスカレーター!?」とびっくりしたもの。近代的な神社の代表なのかもしれない。
ため池の溜池山王
さて日枝神社を通りすぎれば溜池山王駅。冒頭で話したように元・ため池だったことからついた駅名だが、ため池はかなり大きかったことが江戸古地図から分かる。
現代地図
江戸地図
青山一丁目駅からやや下り坂となり豊川稲荷東京別院からその下り具合が増すが、それもここがため池だったことを思うとなるほど。地形をうまく利用しているなと素人ながら感心する。昔は水が集まるため池、今は人が集まる場所である赤坂見附と溜池山王。様々な人や店、文化が街から感じられるからか、歩くだけでエネルギッシュになれる街かも。さて次回は溜池山王から虎ノ門むかってレッツウォーク!