全１９駅からなる銀座線。渋谷から外苑前までは歩いて30分くらい。ちょっとした気晴らし散歩にはいい程度。秋にはこういう気晴らし散歩をちょこちょこ生活に取り入れたい。
外苑前駅から青山一丁目駅を経由して赤坂見附駅までは、ただただ青山通りを歩いて行けばいい。迷うことがないから集中して歩ける。
左手に伊藤忠商事のビルを見ながら、歩けばすぐに明治神宮外苑をのぞむイチョウ並木に到着する。
ここのイチョウ並木は抜群に美しくドラマなどでもよく登場するから、東京以外の人もテレビを通じてみたことがある場所かもしれない。秋なら足を止めて美しいイチョウ並木の映え写真の一枚も撮るのもいいかもしれない。
実は私はこの明治神宮外苑の先にある聖徳記念絵画館を国会議事堂だと１０年くらい前まで思い込んでいて、国会議事堂とは全く違う建物だと知った今でも一瞬、国会議事堂だと頭がバグってしまう。聖徳記念絵画館の佇まいがあまりにいいからだ、そうだ、うん。
そうこうしているうちにあっという間についちゃうんだけど、ここで外苑前と青山一丁目あたりの江戸の様子をみてみよう。
現代地図
江戸地図なるほど。青山一丁目はちょうど今の赤坂御用地の端にあたるが、江戸地図で見ると紀伊殿和歌山藩上屋敷だったよう。道は江戸時代と大きく変わらないし、今の青山通りと同じ道を江戸の人たちも歩いていたともいえそうだ。
そんなことを考えていればあっという間に青山一丁目駅に到着。
ここからは赤坂見附駅に向かう。青山通りには変わりないのだが、赤坂御用地があるからか飲食店が少ないからか少し堅くてピリッと気が引き締まるようなネクタイでも締め直したいような道だ。
次第に道はやや下り坂になりやがて左手に豊川稲荷東京別院が見えてきた。
洗練されたビルも見えてきて赤坂見附駅が近いことが分かる。
人の歩く姿や話す声が増えてきてざわざわしてきたと思ったら一気ににぎやかで人の集まる街・赤坂見附駅に到着だ。
おしゃれで新鮮度の高いファッションやセンスが光る街の雰囲気から、グラデーションをへてビジネス街でもあり繁華街でもある赤坂見附駅へ。歩く人も店の様子も道の様子もガラリと変わったのが分かる。そんな変化が心の変化につながるのか、街並みを楽しみながらのウォーキングは本当にいい気晴らしだ。さてこの赤坂見附からはどんな街並みが見れるのだろうか、次回は赤坂見附駅からレッツウォーク！
歩き方コンサルタントとして活躍するしのだひろえさん。
忙しく働く中でホッとする時間をもとめてちょっと散策。
目線を変えるだけでいつもの街が違った顔を見せてくれる。
歩くことが大好きなしのださんならではの街歩きの楽しみ方をご紹介します。
いつもの街も歩き方ひとつで“ほっこり穏やかな風景” を見せてくれます。
篠田洋江（しのだひろえ）プロフィール
歩きの専門家として3歳から94歳の方までのべ15,000人以上の歩き方を指導。
プライベートでは長芋をこよなく愛し半農生活を送る。JWA健康ウオーキング指導士
まち歩きの観察眼を生かし、住みたい街さがしをする周辺環境リサーチサービスも。
「栄養と料理」でもウォーキングコラム連載中：https://eiyo21.com/nc/
