しのだひろえの歩っとタイム Vol.101
まずはそのドアをあけてスタート!まち歩きを楽しもう~2022秋の銀座線散歩1~
「常に何かしていないと罪悪感がある」そういう人はきっと多いはずだ。ただテレビをぼんやりみたり、いつもより少しだけ丁寧に料理をしたりという頭も心も休ませる時間は必要だと考えてはいるものの、では実際にぼんやりのんびりできるかというと時間を無駄に使っている気がして、つい “効率的“な時間の過ごし方をしてしまう。
もしドキッとしたなら、ただただ散歩をする時間をとってみてはどうだろうか。いつも仕事のことばかり考えてしまう人はもちろん、散歩する時間なんてない!という人には特におすすめする。散歩する程度の時間もとれない人生って本当に豊かなのかという問いをこめて。
どこを歩こうかと迷ったら路線歩きがおすすめ
ふだん散歩しなれている人は、適当に道を見つけ、知らない道を歩いて行けるかもしれない。しかし散歩といってもどこを歩こうか・・と迷うなら路線を歩くのはおすすめのひとつだ。
東京なら、山手線、中央線、地下鉄もあるし距離と時間にあわせて細切れに歩いても一気に一日で歩いてもいい。なにもかも自由だ。
この連載で山手線一周はしたから、今回はもうすこしライトな路線歩きとして銀座線を歩いてみよう。
銀座線は渋谷~浅草まで19駅からなる路線だ。
現代地図
今回の銀座線散歩は、渋谷からスタートし、表参道、外苑前、青山一丁目、赤坂見附、溜池山王、虎ノ門、新橋、銀座、京橋、日本橋、三越前、神田、末広町、上野広小路、上野、稲荷町、田原町、浅草でゴールというルートをたどり、できうる限り遠回りでも線路をなぞるように歩いて行く。
江戸地図
ちなみに江戸地図でみるとどんなもんかとルートをはめてみると・・・なかなかまたおもしろい。赤坂見附から溜池山王なんて“ため池”の中を歩いているようなものだ。
まずはそのドアをあけてスタート
そうと決まれば、さっさと歩き始めよう。駅をなぞればいいから分かりやすいし迷子にもなりにくい。考えすぎは禁物、ものごとはシンプルである。とにかく歩けば必ず得るものがあるから、まずはそのドアをあけてスタート地点までいくことだ。それだけでほぼ銀座線歩きの50%は達成したといっていい。最初の一歩さえ踏み出せばあとはどうにでもなるものだ。では次回渋谷駅からスタートしよう!