しのだひろえの歩っとタイム Vol.84
半周達成!ここまでの自分にご褒美を~山手線一周ウォーク7~
「明治神宮の鳥居は台湾産なんですよ」そんな話を聞いてから、明治神宮の鳥居を通るたびに思い出す。身近で当たり前にしている風景でも、何かひとつの発見やストーリーを知ると見え方が変わるものだ。
本日は、この明治神宮を通り渋谷から新宿までを歩こう。
明治神宮でリフレッシュ
渋谷から原宿までの道のりは緩やかな登坂が続き、心なしか若い人たちが多く歩いているようだ。途中にある公開ラジオブースでは公開収録が行われていて、人だかりができているなど、渋谷らしい風景も。
歩道橋を渡ると明治神宮の大鳥居が目に飛び込んでくる。原宿駅の明治神宮側出口は神社の風景になじむように作られていて、探そうとしなければ通り過ぎてしまいそうだ。
左に見える明治神宮の鳥居の前にはたくさんの人が。このところの神社ブームもあって人気の高さを感じさせる。この鳥居もだが「明治神宮の8つの鳥居は、創建時はすべて台湾ヒノキを用いていた。(原文まま)」というから、台湾と日本のつながりは意外なところにあるものだ。せっかくならば明治神宮もお参りしようと中に入ると、本当に心地が良くリフレッシュ!まさに気分一新できてこのあとの山手線一周の完歩への英気が湧いてきた。
ちなみにこの明治神宮は、かつて江戸時代には彦根藩井伊家の下屋敷だったというから、それも驚きだ。
現代地図
江戸地図
知っているようで知らないことは、まだまだごまんとある。生きているうちにどれだけ発見ができるのだろうか。
代々木を経由していざ新宿へ
明治神宮の北参道口をでて代々木に向かう。どのくらいか前に東京メトロ・副都心線に「北参道駅」ができたが、なるほど。この明治神宮の北参道からきているのか…なんてささやかだが新しい気づきににんまりする。
さて北参道口から代々木まではあっという間。途中で防災トイレを見つけたり、表参道の碑を見つけたり、こんな短い道のりでも、視点を変えればいろいろ見つかるものだな。
代々木駅をすぎればもう新宿駅は目と鼻の先。目の前には新宿の景色が現れていて、5分も歩けば新宿サザンテラス、その先に新宿駅が広がっている。
ご褒美だって必要さ!
東京駅から新宿駅まで6時間というのがひとつの指標。この時間に到着できなければ、この後がちょっと苦しい、そう新宿は山手線一周を歩くのに重要な関所だ。そんな関所をほぼ予定通りに到着したご褒美にソフトクリームなぞを買ってみた。新宿駅には宮崎県の物産館「みやざき物産館」があり、ここで季節のソフトクリームをテイクアウトできるのだ。この日は日向夏のソフトクリームで、日向夏のすっぱさとソフトクリームの甘さが疲れた体にピッタリで、控えめにいっても最高においしかった。
食べたい時に食べたいものを食べれる歓び。これぞ最高のご褒美!歩くことを通じて、食べることや人間として当たり前の、でもふだん見過ごしがちな歓びを体中で味わえた。
さて、新宿からは後半戦。東京駅まであと半周、ここからが自分との勝負なんだ。