しのだひろえの歩っとタイム Vol.82
日々を、人生を、自分でもっと楽しくしていこう~山手線一周ウォーク5~
いい季節になってきた。このコラムがでる頃には「ゴールデンウイークはどこに行こう」なんて考えている頃だろう。数年ぶりの遠出を考えている人もいるだろうし、各旅行会社もハワイ行きのツアーも満を持して開始したそうだ。
海外や遠出までは考えていないけれど、ゴールデンウイークらしい旅気分を味わいたい。もしそう思うなら、この山手線一周にチャレンジするのもおススメだ。
大崎、五反田、目黒と街が変わる。
大崎から五反田に向けてくてく歩くと、昔ながらの大崎の街の風景が目に入ってくる。
「そうそう、大崎ってこういう街だったよね」
後ろに見える高層マンションやオフィスビルとは時代でも違うかのような静けさ。急かされることもなく、だらだらと気の抜けた歩きこそこの街に合いそう。そんなのんびり歩きで庶民的な佇まいのお店やちょいといっぱい飲んで帰れる居酒屋が見えてきたら五反田だ。
五反田と目黒のコントラスト
五反田からは線路沿いをひたすら歩き目黒に向かう。東京駅から歩いてきているから、時々、ストレッチをいれないとこの先が歩き続けられない。そう思ってか自然と信号待ちをしながら屈伸やら足首回しやらしている自分に気がつく。
さて、418号線(北品川四谷線)を通りすぎると街の雰囲気がガラリと変わる。五反田と目黒の雰囲気の違いを決めているのはこの道だな。街の雰囲気もだが、ここを境に道も変わりこの先ずっと坂道が続くのだ。
目黒までの坂で見つけた蒸気機関車C5515の動輪。人通りの少ないこんな場所に?と不思議ではある。
動輪を通りすぎ、さらに急坂をのぼり切れば目黒駅到着である。
さて目黒で一休み
さて、このあたりでランチでもしようか。こうして長く歩くと食べることがすごく楽しみで仕方ない。ここまではチョコやゼリー状飲料、持ってきたおにぎりでしのいできたが、味の濃いものや温かいもの、しょっぱいものも甘いものも食べたい!何を食べようか選ぶのも楽しいし、見えているだけでワクワクする。
この時とばかりにスーパーで目をギラギラさせながら食べ物を選んで向かうは恵比寿に向う途中の公園。敷き物を敷いて「いただきま~す!」。目の前で子どもたちがボールけりをしているのどかな風景を見ながら食べるなんて大人になってからそう機会がない。おにぎりもサンドイッチもおやつもせんべいもなんでもおいしい。しかもこんな都会の公園で食べるなんて普段はできない体験、小学生のころの遠足気分で最高じゃんっ!
日常の非日常を自分で見出し楽しむ
旅行って心を解放し私たちを生き返らせてくれる効果がある。日常とは違う楽しさや喜び、時間や体験が、その先の日常にまでもいい影響を与える。
この山手線一周のチャレンジも近いところがあって、歩くという日常の延長線で非日常を体験できるのだ。山手線を一周しなくても、外の公園でランチするだけでもいいし、いつもと違う場所をお散歩しにいってもいいのかもしれないが、どこか遠くに行かなくても身近を非日常にして楽しめればいいんだよね。
日常に非日常をつくるのは、自分次第。どうやって日常を楽しもうか、いつもとは違った体験をしようかとワクワクしながら街や風景をみれば、なにかアイデアが湧いてくるかもしれない。もっと毎日を自分の力で楽しむ、イキイキした時間と体験をつくりだそう!