しのだひろえの歩っとタイム Vol.77
春がきた!川下りをしながら桜をめでるさくら歩き
たまに全国のウォーキングイベント一覧なるものに目を通すことがある。ザ・ウォーキング大会といったシンプルなタイトルもあれば、それだけでは内容がつかめないがそこがまた面白そうといった個性的なものまで、意外と見ると楽しいのだ。
その中で、「神田川さくらウォーク」というイベントにふと目がとまった。なになに、井の頭恩寵公園から神田川を下り浅草橋まで約28キロ歩こうという楽しそうな企画ではないか。歩くのもちょうど桜のころと見た!今回はこの企画に影響をうけ、桜を愛でるにうってつけの川をご紹介していこう。
まずは神田川
神田川という名は知っていても、どこを通りどこに向かっているのか具体的な流れは意外と分からないものだ。
源流は井の頭恩寵公園で、武蔵野市、三鷹市、杉並区、中野区、新宿区・・・と都内を横断し隅田川で合流するのが神田川である。「さすが、東京を代表する神田川!」といった広々とした川の流れの所もあれば、「思ったより小さな川だな」と感じる所もあり、場所によって川の表情はずいぶん変わる。
川沿いには公園や緑地も多く癒しスポットもたくさん。当然、ずっと川を眺めていたくなるようないいスポットはいくつもある。例えば、東京メトロ・江戸川橋駅からすぐの文京区立江戸川公園は神田川沿いの桜も眺められるしベンチや遊具もある細長い公園。ひとり散歩でもカップルや夫婦でも、小さな子供連れファミリーでも楽しめる。さらにおまけがあって、文京区立肥後細川庭園やホテル椿山荘東京の庭園という手入れの行き届いた素晴らしい庭園も近いから、桜だけではなく日本庭園めぐりをしても楽しい。
写真はまだ冬の様子だが春の様子はぜひ自分の目でお確かめを。
源流の井の頭恩寵公園だっていわずもがな。自然いっぱいでマイナスイオンに包まれたい時にはここを歩くのがおすすめだ。
善福寺川
同じ川つながりで桜といえば善福寺川もかかせない。JR中央線の西荻窪駅近くにある東京都立善福寺公園を源流にし、神田川と合流する。この川沿いは緑道になっていたり都立善福寺川緑地という広く長い公園として整えられているから、ウォーキングにもジョギングにもいいルートだ。
桜だけではなく乙女椿やチューリップなど様々な緑を楽しめるし、大宮八幡宮や都立和田掘公園もあり、ジョギングやウォーキングはもちろん、バスケットや野球など、所によっては野鳥観察のためにカメラを構えている人が集まっていたり。とにかく人気がある。
桜だけではない川の魅力
ここまで書いておいてなんだけれど、桜って確かに美しいのだがそればかりだと「ちょっと違う景色もみたい」という気分になる。あくまで私の場合ではあるが、同じ桜でもソメイヨシノだけではなくいろいろな種類の桜を見たいし、桜以外の春の花を見つけたい気持ちもある。なんともわがままなのだけれど。
そういう意味では、神田川も善福寺川も、川を下りながら川と桜の表情が変わる様子を楽しんでもいいし、ちょっと寄り道して庭園やまた違った花々を楽しんでもいいし変化があって見飽きない。
こういうささやかな変化って軽視できないもので、日常の中でもちょっとした変化を取り入れたり見つけたりすることで、日々がもっと飽きずに楽しくなるもの。これがひいては人生を楽しく笑顔ですごすヒントになると思えば、たくさんの変化に気づきたくなるものだし取り入れたいと思うものだ。
年齢を重ね、いつも同じものやこと、人に囲まれているなら、歩く道くらいちょっと変化させてもいいじゃない。そこから何か新しい発見と変化がおこるかもしれないから。