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猫ちゃん
しのだひろえの歩っとタイム Vol.66

さぁ感性を磨きに街に出よう、そこにはアートがあふれてる!

ふいに山手線の外周を歩いてみよう、そう思いたち歩いた街々で見つけたのは、思いもよらないアートだった!東京という街はアートであふれている、そう感じさせられた東京の街かどアート。本日はその一部をご紹介しよう。

新宿ならではのこの道からスタート。

思い出横丁の写真

新宿駅西口、旧青梅街道から続くこの道は、昭和の面影を色濃く残す代表的な道だ。通りの「思い出横丁」という文字もノスタルジック。昼間だからするする歩けるが、夜ともなればにぎやかな声があちこちから聞こえてきそうな佇まいだ。

さて、ここから山手線を時計回りにめぐりながら、街角アートをレポートしよう。

高架は巨大なキャンパスだ。

山手線と中央線が走る高架の横を新大久保駅方面にてくてく歩く。山手線の外周をひたすら歩くつもりだ。途中、電車の通り過ぎる音以外、なにという音もしない静かで古めかしいビルの間を歩くのは、ちょびっと怖さもある。大通りには人も車もあれほど走っているのに一本、道を違えれば人の気配さえしないくらいひっそりしているというのが、怖いのだ。

自然と早足になったからか、山手線と中央線が分岐したあたりにある百人町の高架下には10分たらずで到着できた。やはり山手線の駅は近い。

街角アートの写真

この高架下のトンネルにこそ、街角アートをみることができる。写真は総武線高架下、大久保駅方面のトンネルにあるポップな「SHINJUKU」のアート。新宿寄りのトンネルには芸者や歌舞伎を思わせるアートが描かれている。海外の人にはきっと大人気のはずだ。

街角アートの写真2

山手線の高架下には、学校法人文化学園 文化学園大学による「光あふれる街へ」と題された163メートルにも及ぶ高架下アート。JR新大久保駅までの百人町の道を彩っている。

街角アートの写真3
街角アートの写真4
街角アートの写真5

細い路地で、ひとりで歩くには心細いが昼間なら大丈夫、ぜひ実物を歩いてみてもらいたい。

まずは池袋まで。

百人町のアートを過ぎれば数十秒で新大久保駅だ。タイフードやコリアンフードなど様々な異国の料理店が立ち並ぶ。新大久保駅から高田馬場駅までも異国情緒たっぷりな道。韓国アイドルの写真をこれでもかと張り出している店もあれば、アジア圏の食材を扱っている店もあり、どこも色鮮やかな看板ばかり。この色づかいのせいなのか、とにかく街の風景そのものが外国的で、これは風景アートと言えるかもしれない。

高田馬場駅に近づくにつれ、日常を感じる住宅街の風景に。小学校や野球場を過ぎ、目白駅から池袋駅までは、住宅街を通り抜けるのどかなルートだ。平日の昼間となれば、庭の花に水をやっている人、体操をしている人、買い物から帰ってくる人とさまざまで、生活感を感じさせる。

街角アートの写真6

そんな池袋駅までの道では、こんな文化的なアートをみつけることができた。

レンガの「止まれ」。いつの時代かはまったく想像もつかないが、「止まれ」をレンガでつくるなんて粋じゃぁないか。周りをみてもレンガの道はここだけ、なんだかかっこいいぞ。

レンガの「止まれ」を撮影したその先にはガラス張りの大きなビルが見えている。古めかしいアパートや静かな家々が目の前にあるのに、そのすぐ先にはあの大きな街・池袋があるのだ。この道があの街につながっているとは、どうにも不思議なものだ。

ふだんの街にあるアートを見つけよう

新宿駅から池袋駅までは時間にすれば1時間30分ほど。その道のりには、刺激的でもあり牧歌的でもあるさまざまな風景やアートを見つけることができるものだ。 あなたのふだんの街だって視点を変えれば、思いがけないアートを見つけられるかもしれない。新鮮な風景が見つかるかもしれない。いつもとちょっと視点を変えて、街のアートを見つけてみてはどうだろうか。自分の感性にピンときたものがあればそれはなんでも、あなたにとってアートなのだ。

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