東京２３区の区役所にあるアートをめぐり街の魅力をお届けする「区役所アート」もいよいよ最終回。23区の最後は江戸川区で締めくくろう。 23区を正式に表記する場合は千代田区を最初として、「“の”の字」を描くように周り、終点は江戸川区となるのだそう。この歩っとタイムも最後はこの「“の“の字」ルールに従ったわけだ。
さて、江戸川区の区役所の区役所アートはいかなるものか。JR新小岩駅から江戸川区役所に到着し探索する。
ふむふむ、表玄関にはちょっとした庭のような設えがされており、庭でほっとできるようなスポットになっている。
中庭には自転車がいっぱい。きっと江戸川区の自転車人口は２３区の中でも多いのではないか、そんなことを思わせるぎゅーぎゅーぶり。写真がなくて残念だがこれも区役所アートといえるのかもしれない。
自転車アートの代わりといってはなんだが、区役所横の通りにあるオブジェも、江戸川区の歴史を感じさせるもの。こういうひっそりあるオブジェには特に心惹かれる。
さて、JR新小岩駅から区役所までは20分ほど。地図を見た時にはちょこっとばかり萎えたのだ、が、しかし、やっぱり街は歩かないと分からない！駅から続く「新小岩ルミエール商店街」の引力よ。やっぱりこのような大きな商店街は見ているだけでワクワクするし、なにはなくともついつい店頭を見渡しては、何かいいものがないかと好奇心がかき立てられる。
しかも長く続いて楽しみ満載、総菜も魚も安いぞ。
これまで区役所アート２３区を巡ってきたが、それぞれの区に個性や魅力があるもの。同じ平和祈念像だって区によってさまざまだし、やっぱり自分の足で向かい自分の頭で考え実際に見て感じたこの体験は、ネットを見るだけでは、到底得られない。
そしてその道も街も、歩いてみなくちゃその街のもつ魅力は分からない。地図で見ただけでも車やバスや電車で見ているだけでも、本当のところは分からない。その街の風と匂いを知るにはやっぱり歩くこと。きっと車窓で見た景色と同じ景色だとは思えないくらいの発見があるはずだ。まだ見ぬ景色を探しに、さぁ今日も一歩を楽しんでいこう！
歩き方コンサルタントとして活躍するしのだひろえさん。
忙しく働く中でホッとする時間をもとめてちょっと散策。
目線を変えるだけでいつもの街が違った顔を見せてくれる。
歩くことが大好きなしのださんならではの街歩きの楽しみ方をご紹介します。
いつもの街も歩き方ひとつで“ほっこり穏やかな風景” を見せてくれます。
篠田洋江（しのだひろえ）プロフィール
歩きの専門家として3歳から94歳の方までのべ15,000人以上の歩き方を指導。
プライベートでは長芋をこよなく愛し半農生活を送る。JWA健康ウオーキング指導士
まち歩きの観察眼を生かし、住みたい街さがしをする周辺環境リサーチサービスも。
「栄養と料理」でもウォーキングコラム連載中：https://eiyo21.com/nc/
