奥利根緑と水の遊歩道「一の倉沢」
水上エリアを訪れるのは何年ぶりであろうか。今回はキャンプ場をベースにしてウォーキングを楽しんできた。
ちばむらオートキャンプ場は今年グランドオープンした自然豊かな森の中にあるフリーサイトのキャンプ場である。
立冬の標高700mはさすがに朝晩の冷え込みがきつい。6時に起きたときには霜が降りていた。この時期のキャンプの良いところは虫がいない、焚き火が心地よいところだろう。
焚き火の上で酒を温め熱燗にして飲む。ワインもホットワインにして飲もう。至福の時間が過ぎるぜ。
奥利根緑と水の遊歩道のスタート地点は谷川岳ロープウェイ麓駅のすぐ脇にある。ここから整備された道を3.5km歩くと一の倉沢に辿り着く。一の倉沢から谷川岳に登頂するルートは国内屈指の難関ルートであり、多くのクライマーの命を奪ってきた。ここは見るだけにして命を大事にしよう。振り返って東を見れば白毛門と笠ヶ岳がきれいに見える。
一の倉沢の勇猛な岩肌を眺めながら食事だ。
群馬県と言えばおっきりこみ(煮込み饂飩)が有名だ。きしめんに地元産舞茸や白菜を入れて作る。生麺の打ち粉で汁にとろみがつくので、冷たい風で凍えた体に熱々の汁がグッドだ。
元来た道を戻りながら晩秋の空を眺める。まだわずかに紅葉が残りとても気持ち良い。
往復約7kmを2時間半ほどで歩くことができた。
まだ時間があるので、麓から1kmほどの所にある土合駅に向かってみよう。土合駅は改札口から70mほど下った地下に下り線の駅がある。486段の階段を下りホームに立ってみた。下から見上げると最上段が見えない。こんな山奥のトンネルの中に駅があるというのは不思議な感覚だ。かつてはこの土合駅で朝まで仮眠を取り、ここから谷川岳に登る登山客がたくさんいた。
ここで60半ばのオヤジが一気に地上まで登れるかチャレンジだ。普段の登山なら100mを15分~20分で登るので、10分は切りたいなどと考えながら登り出す。一気に登ったが時間は…計り忘れた。そして息があがった。
11月3日でこの辺りの山小屋は営業を終え冬支度が始まるが、防寒対策をしてくれば雪が降る前の11月中は楽しいトレイルが待っている。