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キャプテン さいと
キャプテンさいとの情熱軌跡エピソード-5

白砂山県境トレイル

お宿 花まめの写真トレッキングのあとのひとっ風呂 極楽じゃあ

今回のターゲットは、白砂山(2139m)。群馬県、長野県、新潟県の3県の県境近くにそびえる日本二百名山のひとつ。百名山に漏れているところがチョイ渋でキャプテン好みだぜ。今回は紅葉と、もちろんいつものように温泉で一杯を楽しむぜ。

白砂山を目指すトレッカーは渋いぞ。石川県から5時間かけてやってきた三人組。その一人は県境マニアということで訪れたらしい。いろんなマニアがいるもんだ。

今年は熊の当り年らしく、あちこちで熊の目撃情報が。ここも熊出没注意だ。熊除けの鈴を付け歩き出す。

錦秋真っ盛りの写真錦秋真っ盛り

県境トレイルは2018年8月11日に全線開通した比較的新しいトレイルだ。ただこのトレイル開通は、視察ヘリコプターの墜落事故で9人の尊い命が失われるという最悪のスタートになってしまったイワク付き。

ルート近くにある野反湖周辺は錦秋の最中で燃え上がっている。ダケカンバは黄色く、ナナカマドは真っ赤に色づきその美しさに紅葉で一杯と想ってしまうのだ。さて、自ら律し歩こうか。

シラビソ尾根道標の写真シラビソ尾根道標

ハンノキ沢まで50mほど下り、沢を2ヶ所渡渉して一気にシラビソ尾根へ。1時間ほどの急登に息が切れる。ひと息つくと爽やかなシラビソの香りが…。群馬、長野、新潟周辺の高山では標高1500m~2000mでシラビソの甘く爽やかな香りを楽しむことができる。
そう言えば新潟の苗場山にもシラビソ街道という場所があったな、などと想いに耽る。
まだ若かった頃のあの娘との切ない思い出。
今回も周りからは「ナイナイ」の合いの手が入る。そうこうしているうちにシラビソ尾根に出た。先はまだまだ長い。思っただけで気が遠くなりそうだ。堂岩山まではトンネルのような樹林帯をひたすら登る。追い打ちのように雨が降り出した。天は我を見捨てたもうたか?都留アルプスに続きまたもや雨。うぅっうう。

堂岩山から10分ほど進むと白砂山と八間山との分岐だ。この分岐から高原の紅葉が尾根の左右に広がる。台風は逸れたが雲の流れは速く、次々と雲が湧いてくる。これこそ風雲急を告げるだな。差し迫ったことは何もないが…。

猟師の頭に辿り着くと空が少し明るくなってきた。ここは猟師が獲物を探す絶好のポイントなのだろう。すこぶる見晴らしが良い。東に目指す白砂山。ここからしばらく下り、そして最後の急登だ。

しばらく降ると金沢レリーフに差し掛かる。「雪を見て雪山を思い、風の音を聞いて風の山を考える」と銘打ってある。なんかかっこいいぞ。かつてこの登山道を開拓した金沢淳氏を偲んで設置されたそうだ。キャプテンもカッコイイ言葉を残したい。つらつら考えながら歩く。挙句、足を滑らせ3mほど滑落。

冷や汗が背筋をタラ~。

白砂山山頂に立つ写真白砂山山頂に立つ やせ我慢、いや余裕の笑顔

最後の急登だ。冷や汗に大汗をかき、雨に打たれて山頂に立つ。これぞ「水も滴るイイ漢」やっぱキャプテンはイケてるね!

先行した境界マニアの3人にここで追いつく。一緒に昼食を食べながら、境界アルアルで盛り上がる。境界アルアルってなんだ?

3県境はまだ先だが、ここだというポイントが無い。ということで境界はパス。アップダウンのきつい帰途に。すがるは温泉と一杯。それだけを想いながら黙々と降る。

気づけばいつの間にか雨が上がり、青空が見えだした。女心と秋の空というか、猫の目のように山は天気が変わるというが、わが心は温泉と一杯に支配されているのだ。

沢渡渉の写真落ちたら最悪、この時期の沢渡渉

16時ハンノキ沢を過ぎ、川を越えひたすら進むのだ。キャプテンには、温泉と一杯が待っている。夕暮れが近づいたころ管理センターにたどり着く。

さあ今日は六合村の温泉で汗を流そう。

「温泉温泉、旨いもの旨いもの」と口ずさみ温泉へ向かう。ここで大チョンボ。下山後、管理センター脇の水場のベンチにスパッツとストックを置き忘れいた。温泉で汗を流したのに、30分以上暗い山道を登り返す。

さすがキャプテンらしい失態をここでも残してしまった。トホホ。

ということで今回のトレッキングも幕を閉じのであった。

キャプテン さいと
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