都留アルプステストアプローチ(下見)
今年の夏はやけに暑い。その暑い日差しの中、10月に縦走予定の都留アルプスの下見に出むいた。天気予報では午後から天気が崩れるとのことで、前夜飲みすぎた二日酔いの体に鞭打って6時半の電車になんとか飛び乗った。
都留アルプスは、都留アルプス会と都留市が2016年から整備に努めてきた新しいルートである。日本トレッキング協会が2020年4月に新しいトレイルルートとして認定した。
9時5分に都留市駅に到着。
駅に女性専用トイレが新たに設置され都留アルプスを歩く女性への嬉しい気配りが感じられる。女性に優しいのがイ・チ・バ・ン!
いつもは天気予報に惑わされ痛い目にあうのだが、なんと天気予報が的中。予報より早い雨。急いでルートを歩くことにした。ここには3時間で歩けるファミリーコース、4時間の一般コース、5時間半のガッツリコースもある。もちろん選択肢はただ一つファミリーコースだ。キャプテンさいとに迷いはない。二日酔いに雨、どうせ10月に縦走するのだ。ということで安易な選択をした。但し夏場なので水は多めの1.5ℓを持参。
実は二日酔い対策だったりする。
ああ、重い。
かつてキャプテンは八ヶ岳の岩稜帯である天狗の奥庭半ばで水がなくなり、なんとかたどり着いた黒百合ヒュッテでオレンジジュース500ccを一気飲みした過去がある。その記憶がトラウマになり水は多めに持って歩くことにしている。
そのせいか、水太りになってしまった。
保育園の脇から急登が始まる。15分で分岐に到着。
下見なので富士山展望台を目指す。雨で富士山は見えないが、晴れた時に見える富士山がパネルに貼られていた。
ここまで歩く間にキャプテンはハニートラップならぬスパイダートラップ(蜘蛛の巣)に何度もかかり、ついに片手に枝を持ち、トラップを打ち払ってくれたわ。
足元は雨で滑りやすく、雑草に覆われているため薮漕ぎをする羽目に・・・。地面が見えず、何度も滑って転びそうになる。それでもなんとか最初のピーク蟻山(658m)にたどり着く。すでに青色吐息だ。ふぅ~。
とは言え、ここまでは入手した都留ハイキングMAPのコースタイム通り、順調だ。
二日酔いで雨なのに。
と、ここで雨はますます激しく打ちつける。迷わずエスケープ。そそくさと下山。
円通院の脇に辿り着いた時には、滑る下り坂を慎重に降りたので11時を過ぎてしまった。
コースの状態は確認できた。あまり人が歩いていないのだろう、蜘蛛の巣だらけで下草で道が覆われているところそこここに。多分全コースがこれに近い感じだろう。キャプテンの好きな静かな山であり、エスケープルートもあるので体力、天候、気分で撤退できるのは良い。いや、嬉しい。
それにしても雨でぐずぐず、汗だくだく。
躊躇することもなく温泉へまっしぐら。
下山したら温泉。これはキャプテンのお約束であり、常に温泉はどこにあるかチェックしている。今回は駅から2分の「寄り道の湯」(何やら自分にピッタリの名前だ)でひとっ風呂。
ここは新しくできた宿泊のできる温泉のようだ。入館料は1000円だが、JAFなどの割引がきく。内湯、露天風呂、サウナ。別料金だが岩盤浴やエステもある。きれいな施設なので女性も安心して楽しめる。大月界隈には温泉が少ないので、大月の秀麗富岳12景の山から下山したら、ちょっと足を延ばして都留市駅まで来るのもいい。
この辺りでは吉田のうどん、ほうとう、トリモツ、煮貝など探すと色々出てくる。そしてなんといっても果物とワインの宝庫だ。10月の再訪ではこれ総ていただこう。と誓った。