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キャプテン さいと
キャプテンさいとの情熱軌跡エピソード-3

渡良瀬三県跨ぎトレッキング

太鼓判マーク
三県境の案内板の写真三県境の案内板。なんともかわいらしいね。

国内には三県境が48か所存在するらしい。その多くは山の稜線や河川になっている。そんな三県境で簡単に歩いて行ける場所があった。

三県境と渡良瀬遊水地は東武日光線の柳生駅で下車する。北千住駅から約1時間、埼玉、群馬、栃木の三県が接している。

天気予報では雨になるとのこと。正直者のキャプテンさいとは黒の長傘を持ってきた。トレッキングに長傘、如何なものかである。更に最近の天気予報はよく外れる。天気がどんどん良くなりとても暑い。それ見たことかである。ここでも普段の行いが微妙に障る。先ずは長傘を杖に観天望気を学ぼうかなどと思いながら「きたかわべ」に向かう。

ここには三県境を紹介する案内板がある。

ロマンチックな愛のモニュメントの写真ロマンチックな愛のモニュメント

また渡良瀬遊水地の形がハート型であることから「恋人の聖地」と呼ばれ、遊水池を眺められる建物屋上にはハート型のモニュメントがある。キャプテンさいとには無縁だが、ロマンチックである。あと20歳も若ければここで彼女を口説き落とせるのにと秘かに思う。同行者からは、ナイナイとの声がかかる。最近妄想を読まれる節がある。

妄想をめぐらしながらつらつら歩く。太陽は中天。お昼の時間だ。妄想をしていてもお腹は空くものである。迷いなく道の駅へ。ここの手打ち蕎麦は道の駅にしてはなかなか美味であり、グルメトレッカーさいとお薦めである。

ハート型のモニュメント前でキャプテンは手を合わせ何やら願い事(不埒なお願いでないぞ)をしてから、三県境に向かう。道の駅からは500mほど。埼玉、栃木、群馬の三県をたった3歩で巡ることができる。なんとなく三県の知事になった気分。エッヘン!である。

三県境の写真三県境 三歩で跨いで知事気分

かつて三県境は渡良瀬川の上だったが、流路が変更され沼地になり、1970年代に沼地が埋め立てられ水田になり、県境は分からなくなってしまった。2016年1月から2市1町が測量を行い、2月に改めて県境が確定された。

今の自粛要請下ではあまり県を越えた移動はお勧めできないが、たった三歩の三県跨ぎ

ちょっとやったぜ!気分。

三県境から北に向かうとすぐに遊水池の遊歩道にたどり着く。入口には渡良瀬遊水地の案内図があり、ここの広さが分かる。群馬、栃木、埼玉、茨城の4県に跨る面積33km2、総貯水容量2億m2はわが国最大の遊水池だ。

なんとでっかいハートであることか。こんなハートを持っていれば差別も諍いも起こらないものを。ハート型のほぼ中央には突っ切るようにまっすぐな道が伸びる。見ているだけで気持ち良い。でっかいハートに真っすぐな道。キャプテンさいとにこのハートとまっすぐな道があれば違う人生もあったか・・・。

まっすぐな道の写真まっすぐな道 キャプテンさいとには眩しすぎる

しかし日蔭がなく暑い、人目も憚らず持っていた長傘をさして歩く。これなら快適。もちろん憚るような人目はないが。

ときたま通り過ぎるロードバイクと管理車両。ランナーやウォーカーはほとんどすれ違うことがない。時間が緩やかに流れているように感じる。広大な遊水池はほんの一握りの人と多くの鳥や昆虫のサンクチュアリのようである。

対岸までほぼ一直線に伸びる道は2.5㎞ほど。この道を往復するもよし、歩き足りなければぐるりと回ってみるのも面白そうである。キャプテンは対岸まで行ってUターン。つい楽な方を選んでしまう。遊水池の中ほどの分岐にある、中の島に僅かに生える木の木陰で時が過ぎるのを楽しんだ。

ホントにでっかいハート型の写真ホントにでっかいハート型

道の駅に戻ろう。先ほどチェックしておいた、熊谷名物五家宝入りソフトクリームと、缶ビールを購入。ソフトクリームは五家宝がアクセントになり美味しい。そしてビールで喉を潤す。やっぱり食い気、飲み気に走ってしまう。なんともスノッブなキャプテン。

酔いを覚ましながら柳生駅に。のどかで平々凡々とした1万歩のウォーキング。

そういえば柳生駅の駅前にうなぎの丸一がある。今日は、土用の丑の日の翌日、白焼きで一杯と期待して伺うと、なんと臨時休業だった。本当は手打ち蕎麦じゃなく鰻を食べたかったのに、残念。それほど大きなハートでもなくまっすぐな道を生きるでもないキャプテンさいとの今日の顛末である。

キャプテン さいと
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