たくみ・しるぞうの 日本全国 銘人列伝100 竹の匠
第四話 水辺の道 日本最古の庶民公園を訪ねるみちを歩く
Story teller
匠 知蔵(たくみ しるぞう)
全国の100選認定道に精通する道のスペシャリスト。
認定道のある地域住む“臥龍”を世に紹介し、匠の技の物語を語る語り部。
福島県塙町と聞いてすぐに、その位置を思い浮かべられる方はいるだろうか。
ここ塙町は、福島県と茨城県の県境にある人口1万人弱の長閑な里だ。
町の中を流れる八溝川の支流、川上川の水源を訪ねてみた。川辺沿いに歩くとカワセミやオオルリといった水辺に暮らす野鳥に出会う。更に進む、鬱蒼としたブナ林、苔むした岩を打つ清冽な滝といった野趣あふれる日本の里の原風景が現れる。
この清冽の流れには美しい渓魚も棲む。渓流釣り嗜む私にとっては心躍る風景だ。
そしてこの里にも匠がいる。竹細工を生業とする古張さんだ。笊や箕といった生活道具や農具はもちろん、私の渓での必需品、魚籠まで。
その出来はもはや工芸品の域である。
使い勝手が良く美しい。
素朴だが温かみのある竹細工アイテムは、和風インテリアとしも良い味を醸す。
特に古張さんの手掛ける竹細工は、その人柄を表すのか温かさの中にも凛とした風情がある。
塙町を訪れた際は、ぜひ古張竹細工店を訪れてみては如何だろうか。
また、この地には湯岐(ゆぢまた)温泉がある。
400年以上続く趣のある湯治場だ。
源泉掛け流しの湯に浸かった後は、釣った魚をアテに地酒で一杯。
う~ん、旨い。
道紀行 匠と銘品
穏やかな川辺の里に匠の技を訪ねる歩き旅
竹選び、乾燥、削り、編み、すべてに匠の技が冴える。
たゆまぬ努力と日々の精進が銘品を生み、銘人を育てる。
日々の生活道具として磨かれた工芸品。
100選の道に認定された地域の埋もれた逸品。知る人ぞ知る匠、銘品、銘酒、銘産物等々を100選セレクト物産をご購入いただけます。
100選の道と共に、地域の銘人の手による銘品、逸品をご紹介・ご提供してまいります。
素晴らしい銘品だが生産量が少ない。流通ルートが無く、自社EC展開では今一つ売り上げが伸びない。地域起こしとして、ぜひ世に出したい逸品がある。
そうした地域の商工振興を推進する逸品がございましたらご相談ください。
1000の道創生協議会 (NPO法人 新日本歩く道紀行推進機構内)
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