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猫ちゃん
しのだひろえの歩っとタイム Vol.59

肚から湧くようなエネルギーをチャージ~区役所アート・葛飾区編~

「男はつらいよ」そう聞いただけで思い出すのはフーテンの寅さん。寅さんといえば柴又。そう、葛飾区の観光名所である。漫画の舞台にもなっていたり、とにかく“アツい“、”人情派“キャラが似合う街といえば、きっとこの葛飾区ではないだろうか。

モニュメント王国、葛飾区!

葛飾区の区役所アートの写真

まず葛飾区の区役所アートはこちら。空に向かって手を広げる姿はとても力強い。葛飾区のエネルギッシュな雰囲気をそのまま表しているようだ。
数々の区役所アートの中でも1,2を争う男性的な力強さを感じさせるアートかもしれない。

区役所の外観にはこの男性の像があるのみだが、実は葛飾区内を歩くと、あちらこちらに数々のモニュメントを見つけることができる。

例えば、区役所の最寄り駅である京成青砥駅。この青砥駅にはバイオリンを弾く像がある。途中のかつしかシンフォニーヒルズにはモーツァルト像もあり、なぜかクラシック関係のモニュメントが多くて驚く。葛飾区=クラシック音楽というイメージが私にはなかったからだ。

青砥駅のバイオリンを弾く像の写真
かつしかシンフォニーヒルズのモーツァルト像の写真

亀有に足を伸ばせば、漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の主人公・両さんやキャラたちの銅像もあるし、サッカー人気を世に広めたといっても過言ではない「キャプテン翼」の原作者・高橋陽一先生の出身地である四つ木には、主人公の大空翼くんをはじめ、ライバルやヒロインたちの銅像があり、ちょっとしたスタンプラリー的な散歩が楽しめる。

これですよ、これこれ。こういうの待ってた。こういうの好き。日常の中に懐かしさや思い出や楽しさをくれる、生活感や暮らしや人情味を感じさせる、この味わいがいいんです。

大本命!?柴又を歩く

都内最大の公園である水元公園は、まずお散歩スポットとしておススメだ。また葛飾区そのものが昭和の面影を色濃く残す街であり、四つ木、亀有、立石など・・とにかくどこもレトロ。アジア的な匂いや生命力を感じさせるのが魅力だろう。

さて、やはり葛飾区といって欠かせないのがフーテンの寅さんでおなじみの柴又である。

葛飾区の写真
葛飾区の写真
寅さんのモニュメントの写真

柴又駅を降りれば、寅さんのにこやかな像が迎えてくれて、帝釈天までの道のりにあるお店を交互にみては、「帰りにそばを食べて帰ろうか」「お土産は草餅かな」なんて思いを巡らす。やっぱり食べ物の引力は強い!

そしてもちろん、駅前には寅さんのモニュメントが。

また「矢切の渡し」もあり、川向こうの千葉県松戸市矢切との間を行き来する船にのれば、江戸時代にでもタイムスリップした気分。舟渡しを東京で楽しめる機会、そうそうない。

自分の心に素直になれる街

寅さんも両さんも翼くんも、みんな自分の心に素直だ。少なくても寅さんと両さんはやんちゃで、感じたままに泣いて笑って怒って・・そこがまた愛らしく憎めない。あんな風に目の前のことに情熱的で圧倒的な熱量で生きられたら、きっと「生きている感」をもっと感じられるのかもしれない。

忙しなく働いていると、自分が今どう感じたのか。楽しいのか、嬉しいのか、哀しいのか、怒っているのか、そのような喜怒哀楽や自分の心の動きに、鈍感になる時がある。自分の感じたことをどう表現するかは人それぞれだが、少なくても自分が今どう感じたかということには素直でいよう。

おすまし不要。葛飾区のような生命力あふれる街で、自分のあふれる生命力を見つめ直し、肚から湧くようなエネルギーをチャージしてはいかがだろうか。

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