しのだひろえの歩っとタイム Vol.50
「涼」をもとめて噴水ウォーク~公園ライフを楽しもう~
公園ライフを楽しもう
8月、夏どまんなか。こんな時には大人も子供も仕事を休んでめいっぱい遊び、好きなだけ寝て好きなことをするに限る。中途半端に仕事をするより潔くスパっと休む。キャンプや海もいいのだが、遠くに出かけられない時にいいのが公園だ。東京都内には都立公園48ヶ所、区立公園5921ヶ所、合計約6,000ヶ所もの公園があるというからこの数には驚きだ。遠くにいけなくても田舎に帰省できなくても、東京にはこんなに豊富な公園がある。だったらこの公園を楽しまなきゃソンソン。
そんなわけで、8月21日が「噴水の日」ということもあり夏ならではの涼をもとめて、水をテーマに噴水ウォークを題して公園を歩くことにしよう
ホタルの光、水の光
まず最初に足を運ぶのは、紀尾井町にある「光の森」だ。
東京ガーデンテラス紀尾井町、ホテルニューオータニ東京、赤坂プリンスクラシックハウス東京などがあってここだけでも半日楽しめる。「そこにいる生物や植物がそのままで生息できる環境を人工的につくった場所」でもあるビオトープが整備されビオトープ公園ともいえる。
実は東京都心や皇居周辺にも在来の個体としてヘイケボタルやゲンジホタルが生息していることが確認されており、生息可能な環境を守るためにこのビオトープが作られているのだ。手前の「芽生えの庭」には、水を円状に流した美しい演出がされている。都会的な緑と花、水と空のコントラストを楽しむことができる。
「心のおりを流してくれる水の街・紀尾井町~四ツ谷・紀尾井町②~」
気まぐれ噴水は運試しに。
凝った噴水があり、意外と穴場なのが和田倉公園である。その時々で噴水が見れたり見れなかったりというのがまたいい。見れたらラッキーと思うと、思わず運試しに寄ってみたくなる。こちらも過去にご紹介しているので、ちらっとのぞき見を。
「心安らぎ自分と向き合う道~東京駅「行幸通り」②~」
キングオブ噴水公園
噴水で有名なのは日比谷公園だろう。日比谷公園には、
- 大噴水
- ペリカン噴水
- 鶴の噴水
- 亀の噴水
- 鴎(カモメ)の噴水
と、噴水好きにはたまらない噴水天国なのだ。
まず、大噴水はプールを思わせる清涼感。飛び込みたい・・いやいやダメダメ。
第一花壇の端にあるのがペリカン噴水だ。ペリカンというのがいい、
鶴の噴水は雲形池に亀の噴水は心字池にあり、どちらも周囲にベンチがあるので池を眺めてぼーっとする・・つまりさぼるのにいい。
・鶴の噴水。空に向かって真っすぐ水を吹き出す様子。
・亀の噴水。ささやかで噴水があるとも気がつきにくいが、その謙虚さもいい。
実は私がもっとも好きなのは鴎の噴水だ。カモメが羽ばたく姿を囲むように、水が勢いよく上がり大きな水の塊となって落ちる姿につい見入ってしまう。虹ができるのもいい。
セミの鳴く声が聞こえる中、水の音と水の流れる姿をみていると、今年の夏だけではなく過去の夏の思い出までよみがえってきた。
ふだんの街を楽しみつくそう!
この三ヶ所を噴水ウォークとして歩けば約1時間。寄り道したりおいしいものをたべて巡っても2,3時間くらいだろうか。歩くのにちょうどいい。
今回は噴水をテーマにしたが、自分なりのウォーキングルートをつくるのも夏休みの自由研究としておススメだ。実はこうして散歩をプランニングすることは脳の活性化にもなるものだし、自分なりの歩っとするウォーキングコースを見つけていくことは、メディアに提案された観光地をめぐるのとも違う。様々な制約がある中でも、自分なりの楽しみを見つけるという自分でごきげんをとる知恵である。
身近な公園でも、楽しみ方はいろいろ。ふだんの街をもっと楽しみつくしていこう。